引っ越しが決まったとき、今使っているエアコンを持っていくべきか、買い替えるべきか迷う方も多いと思います。
購入したばかりのエアコンなら、できれば新居でも使いたいですよね。
しかし、エアコンの移設には取り外し・運搬・取り付け工事が必要です。
今回は、実際にエアコンの取り外しや買取を行っている関東家電リサイクル問屋が、移設費用と買い替えの判断ポイントを解説します。
1. エアコンの移設費用はいくら?
私たちの工事経験では、取り外しに約10,000円、取り付けに30,000〜40,000円程度かかるケースがあります。
つまり、移設費用だけで40,000〜50,000円になる計算です。
さらに室内機のクリーニングを依頼すれば、10,000〜15,000円程度加算されることもあります。
| 工事内容 | 参考費用 |
|---|---|
| 取り外し | 約10,000円 |
| 取り付け | 30,000〜40,000円 |
| クリーニング(必要な場合) | 10,000〜15,000円 |
| 合計 | 40,000〜65,000円 |
※当店の工事経験に基づく一例です。運搬費や特殊工事費は別途かかる場合があります。
なお、移設料金は業者や工事条件によって異なり、全国共通の料金ではありません。
大切なのは、最終的な費用を確認することです。
2. 古いエアコンを持っていくのは得?
私自身、購入から2〜3年程度の新しいエアコンなら、移設を検討してもよいと思います。
一方、5年、10年と使用したエアコンに数万円をかける場合は、慎重に考えてほしいところです。
例えば、10年前のエアコンを50,000円かけて移設し、その半年後に本体が故障してしまったらどうでしょうか。
工事自体に問題がなければ、経年劣化による故障で移設費用が返金されるとは限りません。
移設工事には専門技術が必要で、施工不良によって冷媒漏れや水漏れが発生する可能性もあります。
購入から年数が経過している場合は、移設費用と新品購入費用を比較してみましょう。
3. 実際にあった移設後のトラブル
2026年9月、埼玉県春日部市で、引っ越し後にエアコンの効きが悪くなったという相談を受けました。
お客様によると、引っ越し前と比べて冷暖房の効きが明らかに悪くなったとのことでした。
確認したところ、冷媒ガス漏れが発生していました。
ただし、取り外し・運搬・取り付けのどの段階で不具合が生じたのかまでは特定できていません。
お客様は買い替えも検討されていました。
せっかく移設費用を払ったのに、再びエアコンを購入することになれば、負担は大きくなってしまいます。
移設を依頼する際は、工事後に不具合が発生した場合の保証内容も確認しておきましょう。
4. 引っ越し先に取り付けられるとは限らない
現在の住宅で使えているエアコンでも、引っ越し先で取り付けられるとは限りません。
特に確認したいのは、次の4点です。
- 新居にエアコンが設置されているか。
- 室外機を置く場所があるか。
- 配管用の壁穴があるか。
- 100V・200Vなど、電源が対応しているか。
例えば、200Vのエアコンを持っていっても、新居が200Vに対応していなければ、追加の電気工事が必要になります。
また、室外機を屋根やサービスバルコニーへ設置しなければならない場合、高額な追加料金が発生する可能性もあります。
賃貸住宅では、壁の穴あけや電気設備の変更に所有者の許可が必要になる場合もあります。
エアコンを取り外してしまう前に、新居で使用できるか確認しましょう。
5. 持っていかないなら、取り外す前に買取査定を
引っ越しでエアコンを持っていかないと決めた場合は、買取業者への相談もおすすめです。
例えば、製造から3年程度のダイキン製6畳用エアコンなら、設置環境や状態によって5,000〜6,000円程度で買い取れる場合があります。
ただし、注意したいのが取り外しのタイミングです。
自分で取り外したり、別の業者に取り外してもらったりすると、動作確認や取り外し状況が分からなくなります。
その結果、買取価格が下がったり、買取自体を断られたりすることがあります。
売却する可能性があるなら、設置されたまま査定を依頼する方が条件を確認しやすくなります。
なお、賃貸住宅でエアコンをそのまま残す場合は、勝手に置いていかず、貸主や管理会社の承諾を得てください。
6. 移設と買い替え、どちらを選ぶ?
私が考える判断基準は、現在のエアコンの年式だけではありません。
移設に必要な費用、新居の設置環境、そして工事後の保証です。
比較的新しいエアコンなら移設を検討する価値があります。
一方、古いエアコンで移設費用が高くなる場合は、現在のエアコンを売却し、新品や中古エアコンを購入する方法もあります。
どちらを選ぶ場合でも、取り外し・取り付け・追加工事を含めた総額で比較しましょう。
まとめ
引っ越しでエアコンを持っていく場合は、取り外し費用だけでなく、新居での取り付け費用や故障時の保証も確認しましょう。
また、移設しない場合でも、古いエアコンに買取価格が付く可能性があります。
当サイトでは、エアコン買取価格と取り付け費用をそれぞれシミュレーションできます。
引っ越し前に、現在のエアコンがいくらで売れるのか、新居への取り付けにいくらかかるのかを比較してみてください。