エアコンを取り外す際、業者によって数千円の工事費が発生する場合もあれば、無料で取り外してくれる場合もあります。

同じ作業なのに、なぜ料金が違うのでしょうか。

今回は、関東家電リサイクル問屋の実際の工事経験から、取り外し費用の仕組みと、依頼する前に確認しておきたいポイントを解説します。

1. エアコンの取り外しは何分かかる?

室外機が地面やベランダに設置されている一般的なエアコンであれば、私たちの経験では10〜20分程度で取り外せることがあります。

基本的な作業内容は、冷媒を室外機に回収するポンプダウン、配管の切り離し、室内機・室外機の撤去などです。

家庭用エアコンの取り外しでは、フロンを大気中に放出しないよう、適切にポンプダウンを行う必要があります。

ただし、作業時間が短いからといって、料金が安くなるとは限りません。

出張費や人件費、取り外し後の搬出なども関係するためです。

2. なぜ無料で取り外せる業者がいるの?

理由の一つは、取り外したエアコンを中古品として販売できるからです。

当店では、中古販売によって利益が見込める場合、標準設置のエアコンを無料で取り外し、回収することがあります。

例えば、回収したエアコンを6,000円で販売できる見込みがあり、取り外しや運搬に大きな負担がなければ、無料で対応できる場合があります。

一方、別の業者では取り外し料金が必要になることもあります。

どちらが正しいというわけではなく、料金体系や経営方針の違いです。

重要なのは、取り外し・回収・出張費を含め、最終的にいくら支払うのかを確認することです。

3. 配管穴の穴塞ぎは別料金?

エアコンを取り外すと、壁に配管を通していた穴が残ります。

穴塞ぎには、もともと付いていたキャップを再利用する方法や、専用のパテを使用する方法があります。

当店では、穴塞ぎが必要な場合、作業内容によって550〜2,200円で対応しています。

ただし、すべてのお客様に穴塞ぎが必要なわけではありません。

例えば、午前中に古いエアコンを撤去し、午後に新しいエアコンを取り付ける場合です。

同じ穴を使用するなら、本格的に塞ぐ必要はありません。

また、建物を解体する予定であれば、穴塞ぎ自体が不要になる場合もあります。

当店では、必要のない作業まで料金に含めず、お客様に選んでいただく方針です。

なお、穴を開けたまま放置すると雨水や虫が侵入するおそれがあります。後日取り付ける場合も、適切な仮養生を行いましょう。

4. 穴塞ぎを自分ですると安くなる?

エアコン用のパテは、ホームセンターなどでも販売されています。

自分で対応できる場所であれば、業者へ依頼するより費用を抑えられる場合があります。

ただし、穴塞ぎは単に穴へパテを詰めればよいというものではありません。

雨水が入り込まないようにすることや、壁の内外を適切に処理することも大切です。

高所や手の届かない場所は、無理せず業者へ依頼してください。

また、取り外し料金に穴塞ぎが最初から含まれている業者もあります。

見積もりの際は、穴塞ぎが基本料金に含まれているか確認しましょう。

5. 取り外したエアコンを自分で保管する場合は?

ここは意外と知られていないポイントです。

エアコンを取り外して業者に引き渡す場合と、取り外したエアコンを自分で保管して再利用する場合では、料金が変わることがあります。

業者がエアコンを持ち帰る場合は、中古販売による収入が見込めます。

しかし、取り外しだけの場合は、工事費用そのものをお客様に負担していただくことになります。

さらに、移設を前提とした取り外しには、別の問題もあります。

例えば、A社が取り外し、B社が新居で取り付けたとします。

その後、冷房が効かなくなった場合、取り外し・運搬・取り付けのどの段階で不具合が発生したのか、判断が難しいケースがあります。

実際、他社で取り外しや運搬を行ったエアコンについて、保証対象外とする施工業者もあります。

当店でも、こうしたトラブルを避けるため、再利用を目的とした取り外しのみの依頼には慎重に対応しています。

6. 引っ越しで再利用するなら移設工事を検討

まだ新しいエアコンを引っ越し先でも使いたい場合は、取り外しと取り付けをまとめて依頼する方法があります。

当店の経験では、移設工事の内容によっては40,000〜50,000円程度になるケースもあります。

もちろん、設置環境や移動距離によって金額は変わります。

ダイキンも、エアコンの移設には専門知識が必要なため、販売店や専門業者へ依頼するよう案内しています。

古いエアコンの場合は、移設費用と新品への買い替え費用を比較してから判断するのも一つの方法です。

まとめ|取り外しの目的によって費用は変わる

エアコンの取り外し費用は、設置環境だけでなく、取り外した後にどうするかによっても変わります。

中古品として引き渡す場合は無料になることがあっても、自分で保管して再利用する場合は工事料金が必要になることがあります。

また、穴塞ぎや特殊な搬出作業が別料金となる場合もあります。

依頼する前に、必要な作業と最終的な支払金額を確認しておきましょう。

エアコンを処分する予定の方は、当サイトの「エアコン回収費用シミュレーター」で参考費用を確認できます。

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参考資料